【株式投資初心者向け】ローリスクな個別銘柄の選び方

株価イメージ ブログ

「株式投資を始めてみよう!」と思っても、はじめにどの銘柄を購入するのがベストか分からない方も多いのではないでしょうか。

株式は国内だけでも数千種類の銘柄があり、その中から自分にとって最適な銘柄を選ぶのは簡単ではありません。

そこで今回は投資初心者がローリスクな個別銘柄を選ぶときに参考にしたいポイントについて紹介します。

「株式投資を始めたいけどどの銘柄がいいかわからない」
「ローリスクな銘柄から投資を始めたい」

そんな方はぜひ最後まで読んでみてください。

投資初心者は身近な業界・企業の銘柄から始めてみよう

銘柄を選ぶ
結論からいうと、投資初心者が始めて個別銘柄を買う場合はまず、身近な業界・企業の銘柄からスタートするのがローリスクだといえます。

理由としては、身近な商品・サービスを展開する企業であれば情報も得られやすいですし、企業分析もスムーズに進めやすいためです。

☑よく利用するコンビニやスーパー
☑趣味・娯楽に関連する企業
☑好きなファッションメーカー
☑株主優待の内容が魅力的な企業

企業分析を行ったうえで、将来的に値上がり益等が見込める銘柄を選びましょう。

割安になっている銘柄を選ぼう

株式投資で儲けるための基本的な考え方は、「安く買って高く売る」ことです。そのため、購入時点で割安になっている銘柄をいち早く見つける必要があります。

ただし、投資初心者にとって、その時の株価が安いのか高いのかの判断は難しいかと思います。

株価が割安かどうかは、以下の2つの観点で考えてみましょう。

・株価が本来の価値よりも安い水準に売り込まれている
・今後の成長性を考えると現在の株価が安く留まっている

株価が本来の価値よりも安いかどうかを確認するには、ファンダメンタル分析指標を調査する必要があります。

PER(株価収益率)をPBR(株価純資産倍率)をチェックした時に、倍率が低ければ低い程「割安である」と判断できます。これらは、決算書で公開されている数字を元に算出可能です。

また、株価に大きく影響するような成長性を見極めるためには、日ごろから情報のアンテナを張り続ける事が大切です。

今後流行りそうな商品・サービスを展開する会社や魅力的な新規事業に取り組む会社など、自分の中で投資先候補となる企業をピックアップして、まめに情報をチェックするようにしましょう。

配当金でコツコツ稼げる銘柄を選ぼう

株式投資で儲ける方法は、値上がり益の他に「配当金(インカムゲイン)」という方法もあります。配当金とは会社の利益の一部を株主に還元するお金のことです。

基本的に配当金は年に1~2回、決算後に受け取ることができます。配当金の具体的な金額は株の保有数や企業の業績に応じて変動し、業績や財務状況が悪いとゼロの可能性も否定できません。

その企業の配当金の還元率が高いかどうかは、「配当利回り」や「配当性向」という指標を参考にすることで確認できます。

株価に対して何%の配当を得られるのかが「配当利回り」で、企業が純利益のうち何%を配当金の支払いに充てているのかを示すのが「配当性向」です。

より高い配当金を出してくれるのは喜ばしいことではありますが、儲かっていても配当金を抑えて次の事業の資金に利益を回す企業もあるため、必ずしも「配当性が低い=投資価値がない」とも限りません。

特に、急成長中の企業は積極的に利益の多くを事業に回す傾向があるため、配当性としては低いケースが多いです。

気になった企業がどのような計画を立てて、どのフェーズにいるのかも、投資判断の1つとして把握しておきましょう

株主優待が魅力的な銘柄を選ぼう

株主優待とは、簡単にいうと企業が株主に対して渡すプレゼントのことです。

食品メーカーであれば自社商品、娯楽サービスを提供する企業であれば施設の利用権、一定額相当のギフトカタログ等、様々な優待が存在します。

ただし、株主優待は配当金と同様に100%受け取れるわけではなく、権利確定日の時点で一定数の株式を保有している必要があります。

また、長期保有者限定で優待内容を優遇したり、株保有数によって優待内容が変わったりするため、購入前に株主優待の詳細はしっかり確認しておくことが大切です。

個人株主を増やすために株主優待を充実させる企業は一定数存在するため、探してみると自分にピッタリな株主優待の銘柄を見つけることができるでしょう。

現在の株価がどう評価されているかを知るのに便利な指標は?

株価の動き
現時点での株価がどのように評価されているのかを知るために役立つ指標について、いくつか紹介したいと思います。

EPS

1株あたりどれぐらいの利益を上げているのかを示す指標で、「当期純利益÷発行済み株式数」で計算することができます。

数値が大きいほど利益を上げていると考えることができて、過去のEPSと比較して数値が上がっていれば今後も上がる可能性があります。

ROE

株主による資金が企業の利益にどれだけつながったのかを示し、「当期純利益÷自己資本×100」で算出します。

ROEが高いと、より自己資本を有効活用して利益を上げることができていると捉えることができます。

PER

一株当たり、純利益の何倍購入されているかを示す指標です。計算式は「株価÷EPS」となります。

PERの数値が低いと、その時点での株価は割安であると考えることができます。

配当利回り

前述にお伝えした通り、「1株あたりの配当金額÷株価×100」という計算式で株価に対して何%の配当を得られるのかを算出します。

単純な金額だけでは株価に対して妥当な配当なのかどうかの判断が難しいため、配当利回りをチェックして魅力的な配当なのかどうかを見極めることが可能です。

配当性向

配当性向は株主に対しどれだけ還元しているか示す指標で「1株あたりの配当金額÷1株あたりの純利益×100」で算出することができます。

前述の通り、指標1つで投資価値を判断することは難しいですが、その企業のフェーズや今後の展開等も見ることで的確な判断ができると言えるでしょう。

まとめ

投資初心者であれば、まず自分にとって身近な業界・企業の中から初めの投資対象を選んだ方が分析もしやすく情報も仕入れやすいのでおすすめします。

値上がり益であっても配当金であっても、決して焦らず、出来る範囲で企業分析をしたり関連指標を参考にしたりすることで、投資した時のリスクを軽減することができるでしょう。

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