初心者が押さえておくべき株式投資の用語30選【少しずつ覚えていこう】

株初心者 ブログ

株式投資をはじめるにあたり、頻繁に出てくる基本的な用語を理解しておくことは大切です。

良い投資の機会を得るヒントになり得るニュースや情報に巡り合えた時に、用語の意味を理解できなければ、機会を損失してしまう可能性があります。

良い投資の機会を逃さず、スムーズな投資判断をできるように、株初心者が押さえるべき用語をピックアップしました。

一度にまとめて覚えるのは難しいので焦らず少しずつ覚えていきましょう。実際に口座を開設して運用しながら知っている用語も増やして知見を深めていくことが大切です。

株初心者が押さえるべき用語30選

株初心者向けのため、「これはさすがに知っているよ!」と思う用語も出てくるかもしれませんが、おさらいも含めて解説します。

1つ1つの用語はできる限り抽象的ではなく具体的に理解しておくことで、投資判断を誤ったりしてしまうリスクも回避することが可能です。

株式

株式は企業が資金調達のために発行する証券です。株を買った人は株主となることで企業の一部を所有し、利益の一部を配当として受け取る権利があります。

代表取締役は株主に報いるために、株を通して得た資金を元に会社の事業・売上拡大に尽力しなければなりません。

株主

株式を所有している人のことを株主といいます。前述の配当を受け取る権利に加えて、株主総会での議決権等も有しています。

そのため、企業のトップである代表取締役や役員等も、基本的に株主には頭が上がらないような関係性になります。

株価

株式の市場価格のことを株価といいます。株価は企業の業績や市場環境等、需要と供給によって変動します。

買う人が多ければ株価は上がり、売る人が多ければ株価は下がる仕組みです。安く売って高く売ることによって利益を得ることができます。

証券取引所

株式が売買される市場のことで、日本では「東京証券取引所」があります。国内株式は東京の証券取引所が開いている間にのみ売買することが可能です。

「前場」と「後場」に分かれており、前場は午前9時から11時30分まで、後場は12時30分から15時までの間に売買が行われます。

上場

企業が証券取引所で株式を公開し売買できる状態のことを上場と言います。「上場企業」と呼ばれる企業は「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3市場のいずれかに上場しています。

上場企業は全体の0.15%にも満たないと言われており、まさに「選ばれた会社」と言えるでしょう。株式投資はその選ばれた会社の中からさらに成長性等を見極める作業になります。

IPO

企業が初めて株式を公開して上場することをIPO(Initial Public Offering)といいます。IPO株は投資家に大人気ですが、各証券会社等によって枠が決まっている場合があるため、一部の人間だけに買えるチャンスが訪れます。

配当

企業が利益の一部を株主に分配するものを配当といい、定期的に現金で支払われることが一般的です。

ただし、株による資金調達や融資や借金ではないため、配当金は必ず株主に支払われるとは限りません。業績によっては配当金が減ったり、なくなったりする可能性もあります。

株主総会

企業の経営方針や重要事項を株主が議決するための会議です。より多くの株を保有する投資家であればあるほど、発言権も強くなります。

PER

PERは「株価収益率」のことです。株価が企業の利益に対してどれぐらい高いかを示す指標で、低い方が割安ととらえることができます。

PBR

「株価純資産倍率」のことで、株価が企業の純資産に対してどれぐらい高いかを示します。こちらもPERと同様、低い方が割安と判断できます。

時価総額

企業が発行する株式の総価値のことで、株価×発行済株式数で計算することができます。1株100円の株式が市場に1万株発行されているとしたら、時価総額は100万円です。ただし、株価は売買される中で適宜変動するため、時価総額も合わせて変動します。

買い注文(売り注文)

株式を購入するための注文を買い注文、売るための注文を売り注文と言います。

成行注文

注文する際に価格を指定せず即時に売買する注文方法です。

指値注文

売買したい価格を指定する注文方法を指値といいます。指定した価格でのみ取引が成立するため、株価と指値の乖離が大きいと売買が成立しません。

また、証券取引所が閉じていてもあらかじめ証券会社に指値注文をオーダーすることで、売買の手間を省略することが可能です。

日経平均株価

東京証券取引所に上場している225の銘柄の平均株価を表す指標のことです。日本の株式市場の全体感を把握する際の代表的な指標で、投資信託や先物取引等の商品にも利用されています。上場している銘柄の中でも、市場流動性の高い銘柄が選ばれる傾向があります。

利回り

投資額に対するリターンの割合のことを利回りといいます。例えば、100万円で金融商品Aを購入し、1年後にAの価値が105万円になった場合、利回りは5%ということです。

通常は1年間の「年利回り」のことを利回りと呼ぶことが多いです。その他にも配当利回り等もあります。

信用取引

自己資金ではなく、証券会社にお金を借りて株式を売買する取引のことを「信用取引」といいます。

自分の資金を超えて売買する形になるため、リスクが高く初心者は注意が必要です。一定以上の実績を持つ投資家であっても、信用取引で大きな失敗をしてしまうケースも少なくありません。

先物取引

先物取引とは、ある金融商品を将来の決められた日時に決められた価格で売買することを約束する取引のことです。

未来の期日に、今決めた価格で約束しておけば、期日が来たときに市場価格が上がっていても、それより安い価格で買うことができます。反対に、市場価格が下がっていると一見損にも見えますが、事前に決めた価格で利益等も計算しているため、当初の想定と大きな差はないと言えます。

レバレッジ

少ない資金で大きな取引を行う手法で、利益も損失も大きくなりやすいため、リスク管理が重要です。

信用取引や先物取引において、当初の投資金額に対して数倍の取引を行うことができます。そのため、巨大な利益・巨大な損失のどちらにも転ぶ可能性があるということです。

デイトレード

1日の中で株式を売買してその日のうちに取引を完了させる手法のことで、デイトレードで生計を立てたりする人のことを「デイトレーダー」と呼びます。短期間での売買で利益を積み重ねるスタイルで、証券取引所が空いている間はPC画面につきっきりの人も多いでしょう。

スイングトレード

数日から数週間の間で株式を売買する方法をスイングトレードと呼びます。

長期投資

数年から数十年にわたって株式を保有して配当金や値上がり益を狙う投資手法を長期投資といいます。長期投資では得た利益をそのまま上乗せして利益を増やす「複利」の効果をより大きくすることができます。

例えば年利5%の商品を100万円で10年間保有する場合、1年後に105万円、2年後に110.25万円、3年後に115.7625万円、5年後には約127万円と、少しずつ利回りによる利益が増えていきます。

インデックス投資

インデックス投資とは個別の銘柄ではなく、日経平均等の指数(インデックス)に投資する方法のことです。

株式に対して深い知見がなくても始めることができるため、株初心者にも利用しやすい手法の1つといえます。

株式分割

企業が発行済の株式を分割して数を増やすことを株式分割といいます。株価が下がり、少額での取引が可能となるため、株初心者がスモールスタートする際にも活用できるでしょう。

投資信託

投資信託とは、「複数の投資家から集めたお金を1つの大きな資金として扱い、運用の専門家が株式や債券等に投資する商品」のことで、運用成果に応じてそれぞれの投資額に応じて分配される金融商品です。「ファンド」ともいいます。

投資信託は少額での投資が可能で、集まった資金は様々な商品に分散して運用するため、比較的安定した収益が見込めます。

ETF

ETF(Exchange Traded Funds)は証券取引所に上場している投資信託のことで、日経平均等の特定の指数の動きに連動する運用成果を目指し、「上場投資信託」とも呼ばれています。

市場の上がり下がりでパフォーマンスが簡単に把握できて、運用においての透明性が高い点が魅力です。

損切り

損切りとは損をしている状態で株式等を保有しているが、それ以上損失を拡大させないために売ってしまう行為のことで、「ロスカット」とも呼ばれています。「利益確定(利確)」の反対語に該当します。

株式投資で長期的に資産を増やすためには、損切りのタイミングも非常に大切です。焦らず冷静にタイミングを見極めて損切りを決断するようにしましょう。

インカムゲイン

インカムゲインは投資で商品を保有している間に得られる利益のことを指します。株式では配当金、債券であれば利子、投資信託であれば収益分配金が該当します。保有している間に限り得られる収益のため、基本的には長期投資となるケースが多いです。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインはインカムゲインの反対で、商品を買値よりも高く売却することで得られる利益のことを指します。例えば100万円で購入した株式を150万円で売却すれば、キャピタルゲインは50万円(手数料・税金は考慮せず)となります。

逆に、100万円で購入した株式を80万円で売却した場合の「-20万円」は、キャピタルロスと呼びます。

株主優待

株式には配当金や値上がり益以外に、株主に利益の一部を「株主優待」という形で還元するパターンがあります。

飲食店を展開している企業の株主優待であればレストランの割引券、食品メーカーであれば自社製品等、株主優待の内容は企業によって様々です。自分が頻繁に使う会社の優待であれば、より嬉しい内容の可能性があります。

少しずつ用語を覚えて株式投資に活かそう

投資に関する用語の意味を正しく理解することができればニュースやブログ等、投資に関連する情報も正しく読み進められるようになり、誤った判断をするリスクも抑えることができます。

今回紹介した用語以外にも投資では様々な用語が登場しますので、コツコツと知識を蓄えていくことをおすすめします。ある程度基礎的な用語を覚えることができたら、知らない単語が出てきたらその都度調べていくような形でも問題ありません。

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